


「スクラッチ(Scratch)で楽しく作品を作れるようになったけれど、次は何を学ばせればいいの?」
「そろそろ本格的なテキストプログラミングに挑戦させたいけれど、英語ばかりで難しそう……」
子どもがビジュアルプログラミングを卒業するタイミングで、次にどの言語を選べばいいのか迷う保護者の方や先生は非常に多いです。
結論から言うと、「スクラッチ」の「次」は「JavaScript(ジャバスクリプト)」がおすすめです。
しかし、ブロックを組み立てるスクラッチから、アルファベットを打ち込むテキストコーディングへの移行は、子どもにとって大きなハードルとなります。教育現場でも、ここでつまずいてプログラミング嫌いになってしまうケースが少なくありません。
この記事では、なぜ次のステップにJavaScriptが最適なのかという理由から、子どもが挫折しないための具体的な移行手順、そしておすすめの学習教材までを網羅して解説します。
世の中にはPython(パイソン)やRuby(ルビー)など様々なプログラミング言語がありますが、小中学生のステップアップとしてJavaScriptが選ばれるのには、明確な理由があります。
テキストプログラミングを始める際、最初の壁となるのが「環境構築(専用のソフトをインストールするなどの準備)」です。これが複雑でコードを書く前に挫折してしまう大人がいるほどです。
しかし、JavaScriptはGoogle ChromeやSafariといった「Webブラウザ」さえあれば、今すぐパソコンやタブレットで動かすことができます。学校で配布されているChromebookなどでも、特別な設定なしですぐに始められるのは最大のメリットです。
JavaScriptは、私たちが普段見ているWebサイトに「動き」をつけるための言語です。
例えば、画像がスライドしたり、ポップアップ画面が出たりするのはJavaScriptのおかげです。
将来、Webデザイナーやエンジニアを目指す場合でも必須のスキルであり、中学校の技術・家庭科(技術分野)のプログラミング学習でも扱われることが多い、非常に実用性の高い言語です。
子どもたちに人気の「教育版マインクラフト」や「micro:bit(マイクロビット)」で使われるプログラミング環境「MakeCode」は、ブロック言語の裏側がJavaScriptで動いています。
画面上のボタン一つで「ブロック表示」と「JavaScriptのテキスト表示」を切り替えられるため、「自分が組んだブロックが、テキストだとこう書かれるのか!」という感覚を視覚的に掴みやすく、移行への架け橋として非常に優秀です。
「さあ、今日からキーボードでコードを書こう!」といきなり始めると、高い確率で挫折します。
教育の最前線で子どもたちがよく直面する「3つの壁」とその対策を知っておきましょう。
スクラッチではマウス操作が中心でしたが、JavaScriptではアルファベットを大量に入力します。
キーボードの配置を覚えておらず、人差し指で1文字ずつ探している状態では、プログラミング的思考に集中できません。まずはコードを書く前に、ゲーム感覚でタッチタイピングの基本を身につけることが先決です。
ブロック言語では「文法エラー」は起こりませんでしたが、テキスト言語では「半角スペースが全角になっている」「カンマ(,)とピリオド(.)を間違えた」だけでプログラムはピタッと動かなくなります。
特に日本語入力のまま「全角スペース」を入れてしまい、エラーの原因が分からずパニックになるのは、教室でも本当によくある光景です。「コードは必ず半角英数で打つ」というルールを徹底し、エラー探し(デバッグ)もゲーム感覚で楽しむ心の余裕が必要です。
スクラッチは最初から可愛い猫のキャラクター(スプライト)がいて、すぐにアニメーションを作れました。一方、一般的なJavaScriptの学習は「黒い画面に文字を出すだけ」からスタートすることが多く、子どもは「つまらない」と感じてしまいます。
これを防ぐためには、JavaScriptを使って図形を描いたり、ゲームを作ったりできる「視覚的に楽しい教材」を選ぶことが重要になります。
挫折を防ぎ、スムーズにテキストコーディングの世界へ入るための「4つのステップ」をご紹介します。
まずはプログラミングから離れ、「ポップタイピング」や「寿司打」などの無料タイピングゲームで、キーボードへの苦手意識をなくしましょう。手元を見ずに(ブラインドタッチで)アルファベットが打てるようになれば、ステップアップの準備は完了です。
いきなり真っ白な画面にコードを書くのではなく、先述した「MakeCode」などを使って、スクラッチ感覚で作ったブロックのプログラムをJavaScriptに変換してみましょう。「『ずっと』のブロックは『forever』と書くんだな」と、英単語と処理の意味を少しずつ結びつけていきます。
文字だけの出力を卒業し、「p5.js(ピーファイブジェイエス)」という仕組み(ライブラリ)を使ってみましょう。これは、JavaScriptを使ってお絵かきやアニメーションを簡単に作れるツールです。
スクラッチで図形を描くように、短いコードでカラフルな円を動かしたりできるため、子どもが飽きずに学習を続けられます。
基礎が分かってきたら、数行〜数十行のコードで作れる「おみくじアプリ」や「じゃんけんゲーム」を自作してみましょう。自分が書いたコードでゲームが動き、それを家族や友達に遊んでもらう成功体験が、「もっと難しいコードを書きたい!」というモチベーションに繋がります。
最後に、ご家庭や学校での自学自習に役立つおすすめの教材をご紹介します。
初心者向けの定番サイト。環境構築が不要で、ブラウザ上でイラストを見ながら直感的にJavaScriptの基礎を学べます。スライド形式の解説が非常に分かりやすいです。
RPGゲームを進めながら、キャラクターを動かすためにJavaScript(またはPythonなど)のコードを書いていく学習サイトです。「ゲームをクリアしたい!」という思いが学習を後押しします。
Webサイトでの学習と並行して、手元に1冊「子ども向けの入門書」を置いておくのもおすすめです。
『10才からはじめるプログラミング図鑑』のような、カラー図解が豊富で、ルビ(ふりがな)が振ってある書籍を選ぶと良いでしょう。エラーでつまずいた時の辞書代わりにもなります。
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子どもから大人までスラスラ読める JavaScriptふりがなKidsプログラミング ゲームを作りながら楽しく学ぼう! ふりがなプログラミングシリーズ |
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スクラッチの「次」のステップとしてJavaScriptを選ぶことは、将来性や学習のしやすさから見てもベストな選択です。
テキストコーディングへの移行には「タイピング」や「構文エラー」といった壁が必ず待ち受けていますが、MakeCodeやタイピングゲームをうまく活用して進めれば決して難しくありません。
大切なのは、「エラーが出ても焦らないこと」と「コードを書いて画面が動く楽しさを味わうこと」です。ぜひこの記事を参考に、本格的なプログラミングの世界へ楽しく一歩を踏み出してみてください!