


中学生の子どもがプログラミングに興味を持ったみたい。せっかくなら本格的なPython(パイソン)をやらせたいけれど、一体何から始めればいいの?
自分でもPythonを使ってみたいけど、なんだかむずかしそうで一歩が踏み出せない……
AIブームの影響もあり、プログラミング言語の中でも圧倒的な人気を誇るPython。将来を見据えて中学生から学び始めるのは大正解です!
しかし、「何から手を付けるか」を間違えてしまうと、難解なエラーや面倒な設定のせいで、すぐに挫折してしまう危険性もあります。
この記事では、中学生がお金をかけず、つまずくことなくPythonの第一歩を踏み出すための具体的な手順と学習ロードマップを分かりやすく解説します。これを読めば、今日からすぐにパソコンでPythonを動かせるようになりますよ!
テキストプログラミングの学習で最も多い失敗は、「分厚い本を買ってきて、最初から順番に読もうとする」ことです。中学生が挫折しないためには、以下の3つの手順で「まずは動かしてみる」ことから始めましょう。
Pythonを始める際、最初の壁となるのが「環境構築(自分のパソコンにPythonをインストールする作業)」です。実はここでつまずく初心者が後を絶ちません。
そこでおすすめなのが、「Google Colaboratory(グーグル・コラボラトリー)」という無料サービスです。Googleアカウントさえあれば、Chromeなどのブラウザ上で、すぐPythonのコードを書いて実行できます。面倒な設定は一切不要で、学校のChromebookや低スペックなパソコンでもサクサク動きます。
画面が用意できたら、いきなり複雑なプログラムを作るのではなく、無料の学習サイトを使って「基本の文法(書き方のルール)」を学びましょう。
「文字を表示させる(`print`)」「計算をする」「条件で処理を分ける(`if`文)」といった基礎を打ち込みながら、同時にアルファベットをタイピングする感覚に慣れていくことが重要です。
基礎が少し分かってきたら、数行〜十数行の短いコードで作れる「ミニゲーム」を自作してみましょう。
ランダムな結果を出す「おみくじ」や、プレイヤーが入力した数字を当てる「数当てゲーム」など、テキストだけで遊べるゲームはたくさんあります。「自分が書いた英語の羅列が、ゲームとして動いた!」という感動こそが、学習を継続する最大のモチベーションになります。
数あるプログラミング言語の中で、なぜ中学生にPythonをおすすめするのか。
そこには学習面でも将来面でも大きなメリットがあるからです。
ChatGPTをはじめとする最新のAI技術や、膨大なデータを分析するシステムの多くは、Pythonを使って開発されています。中学生のうちからPythonに触れておくことは、将来ITエンジニアを目指す場合はもちろん、どんな職業に就くとしても強力な武器(ITリテラシー)になります。
Pythonの最大の特徴は、「誰が書いても読みやすく、文法がシンプル」という点です。他の言語(C言語やJavaなど)でよく使う複雑な記号(`{}`や`;`など)をあまり使わず、まるで英語の文章を読むようにプログラムを組み立てられます。そのため、初めてテキストコーディングに挑戦する中学生にぴったりの言語なのです。
Pythonを学んでいると、「変数(箱の中に数字を入れる)」や「関数(値を入れると結果が返ってくる)」といった言葉が当たり前のように出てきます。これらは、中学校の数学で習う概念そのものです。
プログラミングを通して数学的な考え方を実践することで、「数学が何の役に立つのか分からない」という疑問が解消され、学校の成績アップに繋がるケースも少なくありません。
「何から始めるか」が分かったら、次は実際に使うツールを選びましょう。
中学生が一人でも進めやすい、おすすめの無料サイトと教材をご紹介します。
| Progate(プロゲート) | スライド形式の分かりやすい解説を読んだ後、すぐにブラウザ上でコードを打ち込んでテストができる超定番サイト。ゲームのレベル上げのように進められるので、中学生でも飽きません。 |
|---|---|
| paizaラーニング | 1本3分程度の短い動画を見ながら学べるサイト。プロのエンジニアが丁寧に解説してくれ、分からないところは何度も見直せるのが魅力です。 |
文字を読むのが苦手な場合は、YouTubeの解説動画がおすすめです。「Python 初心者 ゲーム作り」などで検索すると、実際に画面を操作しながら解説してくれる動画がたくさん出てきます。
動画の通りにコードを真似して打ち込む(写経する)だけでも、プログラミングの感覚は十分に身につきます。
Webサイトや動画に加えて、1冊だけ手元に紙の入門書があると安心です。選ぶ際のポイントは、「中高生向け」「ふりがな(ルビ)が振ってある」「イラストや図解が多い」こと。エラーが出た時の辞書代わりとして非常に役立ちます。
最後に、大人が子どもをサポートする際に知っておくべき「3つの壁」と、その乗り越え方をお伝えします。
スマホやタブレットの操作には慣れていても、パソコンのキーボードでアルファベットを打つのは苦手、という中学生は多いです。タイピングが遅いとプログラミングの思考が途切れてしまいます。「寿司打」などの無料タイピングゲームで、まずはキーボードに慣れることを優先させてあげてください。
プログラムは、1文字でも間違えると真っ赤なエラーメッセージを出して止まります。ここで「自分には才能がない」と落ち込む必要は全くありません。エラーメッセージは「ここを直せば動くよ」というコンピューターからの親切なヒントです。焦らずにスペルミスや半角・全角の間違いを探す(デバッグする)宝探しゲームだと教えてあげましょう。
Pythonの教材の中には、図形を描いたりゲームを作ったりする過程で、高校レベルの数学(三角関数など)が突然出てくることがあります。ここで数学の勉強に時間を取られてプログラミングが嫌いになっては本末転倒です。「習っていない数式が出てきたら、意味が分からなくてもコードをコピペして丸暗記でOK」と割り切って進めるのがコツです。
中学生がPythonを始めるなら、高価なパソコンや分厚い専門書は必要ありません。
まずはブラウザですぐに動く「Google Colaboratory」を開き、無料の学習サイトや動画を使って「タイピング」と「基本の文法」に慣れること。そして、短いコードでおみくじなどのミニゲームを作って「動く楽しさ」を味わうことが、最大の近道です。
プログラミングは習うより慣れろの世界です。まずは難しく考えず、今日からゲーム感覚でPythonの世界に飛び込んでみましょう!